はちみつ① 非加熱蜂蜜とは、天然酵素が生きて加熱加糖しない蜂蜜。

1-1.蜂蜜は、蜜蜂だけが作れる天然の甘味

ミツバチが集めた花蜜が、蜂蜜と思いがちですが、違います。ミツバチの体内酵素で分解された花蜜が、蜂蜜です。

ミツバチを抜きに、蜂蜜を作ることはできません。他の蜂も、蜂蜜を作る能力はなく、蜂蜜を作れるのは、ミツバチだけです。

ミツバチたちは、蜂蜜を幼虫の餌にしたり、冬など花の咲かない時期の保存食にしたり、コロニー(巣単位の群)を守り、維持するために作ります。

蜂蜜は、頗る栄養価が高く、ビタミンCを補ってあげれば、他に欠点がないほど、ほぼ完全食品です。また自己殺菌力が高く、細菌活動をほぼ停止させます。何年置いても腐ることは、ありません。

1-2.加熱・加糖によって、区別される種類

蜂蜜は、古代エジプトの女王クレオパトラに愛用され、美人に、健康に、料理にも良い、栄養宝庫です。

折角なら、蜂蜜の恩恵を存分に享受したい。けれども、蜂蜜選びは、とても難解です。3つに別けられる生成方法も、表示義務がないのです。

• 純粋蜂蜜：(本来は)加糖も精製もしない、天然の蜂蜜。
• 加糖蜂蜜：純粋蜂蜜を60%以上含み、水飴や人工甘味料を加え、甘くした蜂蜜。
• 精製蜂蜜：加熱で水分を飛ばし、甘くした蜂蜜。ミツバチの体温域(20～50℃)を超える温度で、酵素や栄養素が壊れ始めます。

このうち「純粋蜂蜜」が、(本来なら)最も高品質です。ミツバチが集めた花蜜を、ミツバチ自身が分解・熟成させ、水分含有率が23%以下の蜂蜜を言います。

1-3.ブドウ糖比率で起こる、蜂蜜の結晶化

蜂蜜は、ミツバチが集めた花蜜(ショ糖)が、ミツバチの体内酵素で、果糖とブドウ糖に分解されて作られた蜜です。

果糖よりもブドウ糖の割合が多いと、結晶化して固まりやすい蜂蜜になります。その果糖やブドウ糖の比率は、花の種類によって異なります。

例えば、「アカシア、栃、山藤、レンゲ、ミカン」は、果糖が多く結晶化しにくく、「クロガネモチ、ミズキ」は、結晶化しやすい蜂蜜になります。

また、結晶化した状態で、ある程度の品質が測れます。容器の底に、沈殿結晶する蜂蜜よりも(給餌の砂糖水の可能性あります)、容器全体が白く霧がかったように、結晶する蜂蜜の方が、品質が高いです。

2-1.蜜蜂体温以下で生成する、非加熱蜂蜜

純粋蜂蜜は、本来なら、全て「非加熱蜂蜜」のはずです。しかし、そうでないものがほとんどです、、

生成方法の表示義務がないため、効率を求めると、加熱した方が安上がりだからです。

「蜂蜜は、砂糖の代わり」ならば、生成の違いは、気にする必要ないですが、出来れば、ミツバチの体温以下(約50度)で生成された、「生」の蜂蜜を選んで食したい！

熱処理してしまうと、蜂蜜に含まれる本来のビタミン、ミネラル、酵素など栄養素は、破壊されてしまいます。蜂蜜の風味がある「ただの甘い水」になってしまいます。

結晶してしまった蜂蜜を戻す場合でも、凡そ50度を超えないお湯で湯煎したいものです。

2-2.頗る高い蜂蜜の栄養価、ほぼ完全食品

蜂蜜に含まれる栄養は、とても豊富です。こんなにも多くの栄養素を、含んでます。

• ビタミン(ビタミンB1・B2・B6・B12・C・K・ナイアシン・葉酸など)
• ミネラル(カリウム・マグネシウム・リン・亜鉛・鉄・マンガンなど)
• アミノ酸(ロイシン・アルギニン・グルダミン酸・アスパラギン酸など)
• その他(ブドウ糖・果糖・オリゴ糖・酵素・ポリフェノールなど)

ビタミンCさえ補ってあげれば、他に欠点がないほど。人工ではない、天然のほぼ完全食品です。ビタミン、ミネラル、アミノ酸、酵素といった栄養素を殆ど有します。

2-3.蜂蜜最大長所、9割超が活性ビタミン

ビタミンは、「活性型ビタミン」と「不活性型ビタミン」に分けられます。

蜂蜜に含まれるビタミンは、非常に良質で、9割以上が「活性型ビタミン」とされます。蜂蜜の最大長所とも言える、「生きたビタミン」です。

人工的に作られたサプリメントなどの「不活性型ビタミン」とは、質が異なります。ビタミンの研究が進むにつれて、少量でも、効き目の違いが分かってきました。

そもそも、濃く凝縮した蜂蜜は、美味しいです。滑らかで優しく、長い余韻に浸れます。美味しく楽しく、体をデトックスし、健康体を作っていきたいですね。