人参の苦味・えぐ味の要因と、無農薬・有機栽培の作物を育てる土壌の力。


こんにちは、「むすび」石原です。

人参特有の苦味やえぐ味って、そもそも何でしょうか!?
人参が育つ土壌にも関係があります。そしてその土壌が、昨今痩せていっている現状についても触れました。



【 目次 】





有機人参


■えぐ味や苦味は人参のアク。



人参は栄養たっぷり!

分かっているのだけど、、子供にも食べて欲しいのだけど、、でも、えぐ味や苦味が、苦手(>_<)

えぐ味や苦味の原因、それは人参のアクです。

作物には、それぞれ少なからずアクがあります。
ただ、投与する肥料等栽培方法や、収穫後の管理状態によって、アク(えぐ味)の量が変わってきます。

炒めたり、茹でたり、調理によって消えますが、出来れば、生の状態で少ないに越したことないですよね。


■硝酸を低減させる有機栽培。



そもそも、人参特有のえぐ味は、硝酸に起因して発生します。

硝酸は、土壌の深い場所に溜まりやすく、根の部分に当たる人参は、水と一緒に吸収してしまいます。

土壌の硝酸を如何に抑えて、栽培が出来るか!
作り手の土づくり技術の腕の見せ所です。

また、硝酸の減少は、糖度、ビタミンC、抗酸化力、食味の向上にも繋がってきます。

確かな土づくりが、えぐ味の少なさに現れる、そんな作り手の人参をお届け出来たら嬉しく思います。



有機栽培


■栄養が低下している現代の野菜。



昨今、野菜に異変が起きています。

普段、私たちが食す野菜は、50年前の野菜に比べ、ビタミンやミネラル等の栄養価が、半分ほどに減っていると言われています。

・作物本来の適期でない時期も栽培されているから。
・速成や、虫・病気に強い品種に改良されているから。

等が挙げられますが、最も大きな要因は、「地力の低下」にあるとされています。


■化学品に頼らざるを得ない農業。



現在の農業は、容姿、大きさ、価格、即納、安定供給等を、、市場から求められています。

そのため、品質均一化や、作業効率化を迫られ、化学肥料や農薬に頼らざるを得ない状況にあります。

しかし、長年に渡る化学肥料や農薬の投与は、土壌の有機物不足を招き、土中の微生物・虫・小動物を減少させていきます。

見た目は良いものの、痩せた土壌から産出される作物は、低い栄養価になりがちです。


■有機の栄養が減らすアレルギー。



対して、自然から得られる堆肥、米糠、油粕等、有機質を与えた土壌は、微生物を育て、活発な有機質分解を促し、通気・保水・保肥性に優れる土壌を作ります。

安定生産しやすい慣行栽培に頼らない有機栽培は、労力も時間も要します。

供給が安定せず、ご不便をお掛け致してしまう時もございますが、生き生きした大地から、豊富な栄養を吸い上げる作物を生み出します。

「有機作物=安心・安全」の意識だけでなく、「高い栄養」面にも、価値を頂けたら嬉しく思います。



有機JAS人参


■有機人参のご紹介。



青森県南郷産 無農薬 有機JAS人参

・作り手:南風農園。
・生産地:青森県八戸市南郷。

栽培地は、青森県南東部で、岩手県に接す丘陵台地。
大きな寒暖と、長根作物に適す天然の火山性黒土で育つ、無農薬・有機栽培人参です。

日本有機農業協会「栄養価コンテスト」で、最終選考検体の8点に選出された食味を有します。

高糖度、高酸化力、低硝酸を併せ持ち、人参特有のえぐ味を感じさせず、皮ごと食して頂きたい人参を育てます。


以上です。最後までお読みくださり、有難うございました。


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