福岡県が誇る苺の王様「あまおう」由来・旬・見分け方・無農薬等まとめ。


こんにちは、「むすび」石原です。

今回は、苺の王様「あまおう」について。
「あまおう」名前の由来は? 苺の一番美味しい時期っていつ? 農薬は何回くらい散布するの? 苺「あまおう」の色々を書きました。



【 目次 】





あまおう


■福岡県が誇る苺の王様「あまおう」



「とちおとめ」の登場以降、トップの座を栃木県に譲った福岡県。

1984年久留米市で生まれた当時の主要品種、「とよのか」を超える苺の誕生が、福岡県にとって至上命題でした。

1996年から開発が着手され、9年の時を経て、2005年に品種登録された「あまおう」

ネーミング良く、大きく丸いフォルムで、艶があって多汁。甘味だけでなく仄かな酸味が絶妙なバランス生み、苺の真髄を感じさせる「苺の王様」が誕生しました。


■「あまおう」の名前の由来。



「あまおう」は、「赤い、丸い、大きい、うまい」の頭文字から名付きました。

「甘い王様」から「甘王」と考えてしまいがちですが、違うようです。

「あまおう」の名前は、福岡県民の公募によって名付いたそうですが、ネーミングがとても上手ですね。考えた人って、センスありますね!

ちなみに、「日清焼そばU.F.O.」の由来もご存知ですか? 「U:うまい、F:太い、O:大きい」だそうです(日清食品HPより)。「あまおう」と似て、こちらもセンス抜群!名前って大事だなーとつくづく感じます。



あまおう苺


■時期は早いほど、苺は美味しい。



苺(あまおう)は、12月頃から出回り始め、 5月頃まで収穫されます。

最初に収穫される苺を「一番果」、その次に出来る苺を「二番果」と言い、その後、「三番果」「四番果」「五番果」と、5月頃まで続きます。

「一番果」「二番果」は、そのシーズンに蓄えられた栄養を丸ごと吸収し、甘味や香味が強く、実も大きいです。逆に、後半に収穫される苺ほど、甘味が弱くなる傾向があります。

一般に、「一番果」「二番果」の3月上旬頃までが、大きくて美味しい、おすすめの時期になります(2022年は、生育が遅いため、3月下旬頃まで美味しい時期と思います)。


■美味しい苺の見分け方。



また苺は、見た目である程度、美味しさの判別が可能です。

・色:甘い「あまおう」ほど、色が濃い傾向にあり、完熟すると根元まで真っ赤に色付きます。ただ黒っぽくなると、鮮度落ちの可能性がありますのでご注意ください。

・形:先端が尖った苺よりも、丸い苺が美味しいです。また糖度は、先端が一番高いため、先端から食べると、先に甘味の強い部分を、後から甘味の弱い部分を感じることになります。

・粒々:苺の表皮の粒々は、間隔が広い方が良いです。苺が熟して膨れた証拠です。粒が果肉に食い込み、張りのある苺が、美味しい傾向にあります。



減農薬いちご


■福岡県の苺の農薬散布基準は63回。



果皮が柔らかく、ゴシゴシと洗いにくい苺…。
どうしてもしっかり洗えずに食してしまいがちですが、苺の無農薬栽培は、容易ではないです。

福岡県で基準とされる苺への農薬散布回数は、63回(福岡県の慣行栽培レベル基準値、令和3年12月現在)。

この回数を多いと考えるか、少ないと考えるか。
ちなみに、福岡県の他果物栽培における農薬散布基準値は、梨:34回、ぶどう:25回、柿:24回になります。

作物の多くは、要求される出荷品質を満たすため、農薬に依存せざるを得ない状況が殆どです。


■農薬に頼らざるを得ない苺栽培。



苺は、春を過ぎた頃、苗づくりから始まります。

苗は、特に弱くて繊細で、病気に罹りやすく、大丈夫と思えても、ハウスへ移植した途端、発病して枯れていく、、なんてことも、日常茶飯事です(>_<)

雑草を手で抜き、害虫を一匹一匹取り除いた苦労は、無駄に出来ない!
予防を含めて農薬に頼らないと、安心が出来ません!それだけに、農薬を抑えた苺には、価値があります。

どうしても簡易な洗浄で食すことになる苺です。出来る限り、安全な苺をお届け出来ましたら嬉しく思います。



減農薬あまおう


■約9割減農薬「あまおう」のご案内。



福岡県田主丸産 9割減農薬・無化学肥料 あまおう

・作り手:中野果実園。
・生産地:福岡県久留米市田主丸。

栽培地は、日本に珍しい水捌け良い花崗岩の砂質土壌で、「水源の森百選」の耳納連山を背後に擁す、福岡県一の農業地帯、田主丸町。

農薬は、極力使わず、苗の時のみ散布で、慣行農法の約9割減です。肥大化促進剤である化学肥料は、一切使わずに育てる「あまおう」です。


■根元まで真っ赤に染まる完熟苺。



一般に、12月に入ると収穫が始まりますが、当園、半月~1ヶ月、収穫が遅れます。

じっくり結実させ、花が朽ち、徐々に実が膨らみ、白から緑へ、そして根元まで真っ赤に登熟させてから収穫を迎えます。

病気蔓延や害虫駆除と戦いながら、約半年、成長を無理強いせず、苺自身のリズムに則り、糖度が乗るまで待って一粒一粒収穫します。

尚、完熟発送であり、果皮は弱めです。配送の振動で、緩衝シートに果汁が沁みる時があります。その際はご了承頂けましたら幸いです。


以上です。最後までお読みくださり、有難うございました。


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