私たちの体は、食べた物で出来てます!旬・和食・安全を意識して食したい。
こんにちは、「むすび」石原です。
唐突ですが、最近は、どんな食事されていますか?
- 栄養をたくさん摂ってるはずなのに、すぐ疲れる、眠い、眠れない、イライラ、怒りっぽくなった、、
- 健康に気を配ってるはずなのに、便秘、貧血、冷え性、肌荒れ、アレルギー、風邪も引きやすくなった、、
何かしら不調を抱える現代人は、少なくないです。
体の不調が快方に向かって、体調が良くなった! 食べるものが見直され、体が変わってきた! 少しずつでも、変化が実感できるきっかけになりましたら、嬉しく思います。
【 お伝えしたいこと!目次 】 |
1. 私たちの体は、食べたものでできている
▲ 世界一の長寿民族「日本人」を育ててきたお米。
1-1. 食の大事は、万国共通の関心事
You are what you eat.
「あなたは、あなたが食べたものです。」
フランスの美食家ブリア・サヴァラン氏の言葉で、英語圏のことわざです。食べものが重要なのは、世界どこも共通ですね。
肌も、髪も、骨も、内臓も、血液も、私たちの体は全て、私たちが口にしたものから、作られています。
食べたものは、胃で砕かれ、様々な栄養になって吸収されます。
吸収された栄養は、血液になって、体の隅々まで運ばれていきます。良い血液は、良い体を作ります。悪い血液は、不調や病気を招きます。
血液は、現在の医学で作れず、体からしか作ることが出来ません。その体を作るのは、全て食べものなんですよね。
▲ 食材の合う合わないは人其々、良いも悪いも両面。
1-2. 食と向き合って、気づく食の価値
もちろん食べものは、人によって、合う合わないがあります。体質によっても、変わってくるでしょう。
- 「体に良さそうなもの」だって、原料はどうなのだろう。農薬や肥料はどうなのだろう。流通中の殺菌剤投与だってあります。
- 「体に悪そうなもの」だって、害にならない時もあります。
ストイックになり過ぎても、楽しくないですしね。楽しい食事の方が、健康に効果があるかもしれません。
それぞれ描く自身の健康に向かって、バランスを考えて摂っていく。食と向き合うことは、とても価値があります。食との接し方の一つとして、このブログが役立ちましたら嬉しく思います。
2. 旬を意識して食べてみよう!
▲ 旬を知り旬を食す。栄養が一番高くなる季節は旬。
2-1. 作物には旬があり、得意分野がある
季節の食材、食べていますか?
買い物に行って、カゴの中を見たら、買ってる野菜は、いつも同じだった。なんてことになっていませんか、、
今、ハウス栽培は浸透し、品種は改良され、栽培技術は上がっています。
一年中、ほとんどの野菜が手に入るようになりました。一年中、同じ野菜が食べられるようになりました。とても嬉しいことですが、一つ一つの作物には、必ず旬があります。
私たちの体が求める栄養は、その時期の旬の作物に多く含まれます。美味しく、栄養多く、安価にもなりやすい、旬は、とても有難い季節です。
▲ 旬の比重を少し増してみる、まずは初めの一歩。
2-2. 春苦味、夏酸味、秋辛味、冬厚味
「春苦味、夏は酢の物、秋辛味、冬は油と合点して食え。」
明治の医師で、食育の祖とされる石塚左玄氏の言葉で、「その季節の食べものを食して欲しい」という意味です。
- 例えば、春。山菜や春野菜は、ポリフェノール(苦味成分)・ミネラルを多く含みます。
新陳代謝を促して、冬に溜まった老廃物・脂肪を排出します。血液をキレイにします。 - そして、夏。肌ダメージの主原因は、紫外線とされます。鉄がサビるように、体が酸化・老化していきます。
そんな時は、抗酸化作用の強いトマト・ピーマンなど、色鮮やかな夏野菜が良いです。
夏野菜は、強い紫外線に耐えるため、自身を守る抗酸化物質を作ります。私たちは、その恩恵を得ています。いつもの野菜に、旬の比重をちょっと増してみる。そんな意識で十分と思います。
2-3. トマトとホウレン草、年間栄養推移
下表は、厚生労働省の資料で、「トマト」と「ほうれん草」の月別の栄養比較です。
一年中店頭に並ぶ、同じ野菜でも、「旬の時期」と「旬でない時期」で、栄養素含有量に大きな差が生じています。
トマトのビタミン「カロテン」の月別含有比較です。7月が「528μg」に対し、11月は半分以下の「241μg」です。
▲ 出典:厚生労働省「ほうれん草 ビタミンC含有量 月別比較」
ほうれん草の「ビタミンC」の月別含有比較です。12月が「84mg」に対し、9月は約1/5の「17mg」です。
同じ「トマト」、同じ「ほうれん草」を食べたとしても、時期によって、栄養摂取量は、これだけ変わってきます。
旬が最も栄養高く、旬に食すことが最も効果的です。旬を考えた季節の献立を、心掛けていきたいですね。
3. 日本食を意識して食べてみよう!
▲ 日本人が紡いできた「美と健康」、和食の文化。
3-1. 灯台下暗し、見直そう日本の和食
和食は、四季に富んだ自然の美しさを表現したり、正月や節句など、旬の食材を使った年中料理を楽しんだり、日本人の豊かな感性を作ってきました。
2013年12月、ユネスコ世界無形文化遺産へ「和食」の登録が追い風になり、和食は、世界の美味になりました。
和食の魅力は、今や世界の人々に浸透しています。独特の味覚「旨味」を演出する出汁も、世界中のシェフが使う時代になりました。
世界一の長寿民族である、日本人。「美味・健康を極めれば、和食にあり。」日本の素晴らしい伝統・和食を、改めて見直してみましょう。
▲ 一汁三菜の和食、古より継がれた日本人の栄養。
3-2. 塩分少し多いも、和食は栄養理想食
- 和食は、主食、主菜、副菜(2品)、汁物で構成される一汁三菜。バランス良く5大栄養素が摂れる理想食です。
- 海の幸(魚、貝、海藻)から、山の幸(野菜、果物、きのこ)まで、旬を活かす料理が並びます。
- 多様な素材の特長を生かし、蒸す、焼く、煮るなど、油を抑えた調理法が大半です。
- 味噌、醤油、酢、味醂の調味料、漬け物、納豆など、腸内環境を整える発酵食品を多く食します。
日本の食事は、汁もの、調味料、保存食が多く、塩分を摂取しがちです(パンの方が、塩分多かったりしますが)。
それでも、日本食は、日本人が長年積み上げてきた、日本の風土に合った、多くの日本人の体に適する食事です。
▲ ハンバーガーは美味だけど日本人の胃腸も知ろう。
3-3. 欧米人より長い、日本人の胃と腸
徳川家康は、胃がんで弱っていた体に、天ぷらの食べ過ぎで体調を崩し、死期を早めたとされます。そもそも日本人は、油の適応力に弱い民族です。
日本人は、植物食中心の農耕民族。欧米人は、動物食中心の狩猟民族。日本人と欧米人は、胃腸の構造が違います。
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日本人は、消化の悪い食物繊維を、しっかり溜めて砕くことに重点が置かれます。
消化酵素は、デンプン消化の比重が大きく、糖類のエネルギー代謝に優れるとされます。 - 欧米人は、肉・バター・チーズ・脂肪など動物性タンパクを食し、消化酵素を多く、多岐に渡って持ちます。
動物食を過剰摂取しても、胃腸を壊すことが少ないのです。
消化酵素の少ない日本人は、動物性タンパクを多量に食べた時、胃腸への負担がかかりやすいです。
いつもでなくても、日本人は、体質に合う、昔ながらの食事を中心に据えるようにしていきたいですね。
4. 安全を意識して食べてみよう!
▲ 肥大化は化学肥料。本来の多くは小振りなサイズ。
4-1. 作物本来の姿、想像してみて欲しい
- 冷蔵庫に1週間以上放置しても、元気な野菜。本来なら、萎びるはずです。
- 大きさを競って値付けされ、店頭に並ぶ果物。日本の果物は、大き過ぎます。本来もっと小振りです。
「いつもの大きさで、いつもの容姿で、いつもの価格で、いつもの量を、発注したら早く」を求められます。そうなったら、農薬や化学肥料に頼らざるを得ません。
FAO(国連食慮農業機関)の調べでは、日本の単位農地当たり農薬使用量は、残念ながら先進国一です。
日本は、中国・韓国に近い、世界トップクラスの農薬使用量を誇ります。国産だから安全とは、とても言えません。
▲ 有機人参を育む、微生物が多く住む無農薬の黒土。
4-2. 栄養面も優位、無農薬や有機栽培
- 農薬や化学肥料を撒いた土壌は、有機物が不足します。土中の微生物・虫・小動物が減り、土壌が痩せます。
見た目は良いけれど、栄養価の少ない作物が育ちます。 -
有機質肥料を与えられた土壌は、土中の微生物が育ち、有機質の分解が促されます。
大地が生き、豊富な栄養を吸い上げる作物を生み出します。
そして可能なら、作物は、丸ごと皮ごと食したいです。実以上に、皮やその付近に栄養が詰まっています。
人参なら、皮の内側ぎりぎりのところに、最も多くのβ-カロチンが含まれているとされます。お米なら玄米を、小麦粉なら全粒粉を食したいです。
▲ 窓がなく照明が作る昼夜。出る時は命を終える時。
4-3. 可能なら、素性の分かる食を選ぼう
牛や豚や鶏は、どんな餌を食べて、どのように育てられて、どのように運ばれてきたのだろうか。
- とても生き物が入ると思えない檻の中で一生を過ごし、抗生物質まみれにされる家畜がいます。
- 肉体の成長に骨が追いつかず、自分の足で立てないほど成長促進されて、屠殺場へ送られる現実があります。
もちろん、こうした食が全てでありませんし、食べてもすぐに、体調に異変が起きたり、病気になったりすることもないでしょう。でも少しずつ、体の力がそがれていく危険があります。
可能なら、作り手が公表されている食材を選びたい。可能なら、作り方が明らかな食材を選びたい。身近なお店で探すのは、大変とも思いますが、意識を持つだけでも変わっていくはずです。
以上です。最後までお読みくださり、有難うございました。