桃,山形

栽培地は、昼夜差15℃に及ぶ、内陸盆地の果樹王国、山形県東根市。

生育期、昼夜の寒暖とともに、市の東西を走る奥羽・朝日山地が梅雨前線を遮り好天をもたらし、桃に甘味を与えます。

木々の間隔を広く取り、1本の木に生らす果実数を制限し、無袋で農薬を極力使わない、皮ごと丸かじりできる桃を育てます。

 

桃,無袋

一般に桃は、袋を被せて育てますが、当園は、袋を被せず育てます(無袋栽培と言います)。

有袋で栽培する理由は、(1)病気・虫・雨、ヒビ割れ・裂果から守るため、(2)果皮を剥きやすくするため、(3)上品な白みの外観を作るためです。

日光を直接浴び、果皮と果肉が貼り付き剥きにくく、上品な外観に欠けるものの、栄養を含み赤く甘い桃に育ちます。

 

桃,特別栽培

晩成の名物品種「川中島白桃」の早生種として誕生し、8月中旬に熟期を迎える「愛川中島」。

白く淡い上品な果肉色で、高い糖度と、多めの繊維で硬めな肉質が特長です。

シャキシャキの歯応えで硬く締まり、《川中島白桃》同様に甘く、香り高く、僅かな渋味も感じさせる、食味豊かな桃です。

 

桃,愛川中島

収穫は、夜明けとともに始まり、朝摘み取った桃は、その日に発送します。

一つの品種の収穫期間は、長くても約10日。短い実りのために、一年中の作業があります。

「美味しかったの一言が何よりも嬉しい。」今までのイメージが変わるような体験をさせてあげたいと思いながら、自信を持って送り出します。

 

■ 作り手 「土田果樹園」 さん(山形県)

桃,減農薬

4月、数年後に実る苗が植えられ、剪定を終え、新枝からはち切れんばかりの蕾が開花を待ちます。

植樹は、7×6m四方に1本の広い間隔で植え、実らせる桃は、1本につき250玉位までとしています。

放っておくと、多量の枝が生えてきます。育つ前にどんな枝に育ち、どんな実をつけるか思い描き枝幹を剪定し、陽光や養分が行き渡るよう、農園全体をデザインしながら育てます。

 

桃,甘い

6月初旬、摘果作業(一玉に養分を集中させるため、余計な実を取り除く作業)の真っ只中。

大きさ、形、生る場所の良い実だけを残し、残す果実の間隔を20cm以上空け、約8割は摘み取ります。

摘果から約2ヶ月、比較的好天が続く山形盆地は、昼夜の寒暖が大きく、日中の光合成で生まれた養分(甘味)が夜間に消費されず、蓄積し成長します。

 

桃,有機

農薬は、極力使わず育てます(病気・虫に弱い桃の無農薬栽培は、不可能に近いです)。

化学肥料は、一切使わず堆肥・籾殻・卵殻・豆殻等有機肥料で育ち、木からもいで丸かじりできる桃です。

「草も木も微生物も、土から生まれたものは全て土へ返す。」渡り鳥が立ち寄る農園から、赤く甘く、安全な桃をお届けします。