隠岐藻塩米

藻塩を圃場に散布する特殊な農法で作出される、「隠岐藻塩米(コシヒカリ)」です。

一粒一粒がしっかりし、一般的なコシヒカリと比べても、強い弾力と濃い味わいが感じられると思います。

更に、冷えてからより真価(コシと甘味)を発揮し、時間の経過とともに変化する食感と旨味をお試し頂けましたら幸いです。

 

藻塩

独特の食味は、「藻塩」と呼ばれる天然海塩を、圃場に散布することに理由があります。

藻塩は、近海で採る海藻(アラメ)と海水を、釜で約1週間煮詰め、水分を飛ばして得る、ミネラルを多含する海塩です。

この藻塩を希釈し、数回に渡り圃場に散布し、お米にストレスとミネラルを与え、甘味、香味、弾力、粘度を高めます。

 

藻塩米,特別栽培

●塩のストレス効果。
塩から生き残るため、お米の体内で抗酸化機能が発現し、糖やアミノ酸の集積を進め、強い甘味が生まれます。

●海のミネラル効果。
藻塩は、生育の必須元素を殆ど備えます。Mg、Ca、Kを多含し、更に約90種の微量元素、いわゆる「海のミネラル」を有し、稲の生育と土壌の有機発酵を促します。

 

藻塩米,隠岐

そもそも隠岐の島は、一年を通し潮風を浴びるため、ミネラルを豊富に含む土壌です。

しかし周囲を海に面し、寒暖差が小さいデメリットがあるものの、補って余りある海と大地の恵みを受けます。

作り手の試行錯誤で生み出された技術も加わり、他のお米と一線を画す独特の旨味を持つお米「隠岐藻塩米」が育ちます。

 

■ 作り手 「高梨農園」 さん(島根県)

藻塩米,隠岐の島

2013年9月、世界ジオパークに「地球の不思議と出会う島」として認定された隠岐の島。

約550万年前に火山で誕生し、約1万年前に半島から離れ、不思議な生態系、独特の文化が醸成される、日本海の孤島です。

日本名水100選の里として、島の至る所に良質な水が湧き、海の幸・山の幸に多くの美食を抱える豊穣の島です。

 

藻塩米,減農薬

栽培に効果的とはいえ、過剰に藻塩を与えれば、塩害を引き起こします。

希釈濃度、散布量、散布時期、散布回数等、試行錯誤を繰り返し、お米の耐性限界を見極めて栽培します。

去年より今年、今年より来年、毎日記帳する栽培履歴を見直し修正を加え、美味しいお米づくりを追求していきます。

 

藻塩乃華

圃場は、隠岐の島南東部、都万地区に構え、減農薬・減化学肥料栽培に取り組みます。

2003年には、隠岐島内初の藻塩米栽培に着手され、2009年には、エコファーマー認定農家になりました。

一方、U・Iターン研修も積極的に受け入れ、隠岐活性と後継育成にも尽力される、島根県知事表彰の生産者でもあります。