商品詳細|安納黄金芋 秀品
安納芋の糖度は、生の状態で16度前後、熟成後じっくり焼くと40度前後にまで達します。
芋の中でダントツに甘く、「蜜芋」と呼ばれ、ジャムの糖度に匹敵します。
サツマイモの「ホクホク」に対し「ネットリ」の安納芋、山芋やオクラに有す多糖類を多含し、粘質で濃厚な舌触りを感じられるはずです。
安納芋は、太平洋戦争終結後、インドネシア・スマトラ島から持ち帰った、1個の芋が始まりとされます。
安納地区で植えられ育った芋は、糖度高く食味良く、人気を博し種子島で「サツマイモ=安納芋」になりました。
当園は、安納地区南の中種子地区で、赤い表皮の「安納紅」と、安納紅から変異した白い表皮の「安納黄金」を育てます。
種子島の風土が、40度に達す糖度と、食味豊かな安納芋を作ります。
360度を海に囲まれる種子島は、高い山がなく(最高地点282m)、多少起伏がある程度の平坦な丘陵島です。
潮風が年間を通しマグネシウムやカルシウム等を運び込み、ミネラルに富む土壌を生み、味深い安納芋を育てます。
年間平均気温19℃、年間日照1800時間を超す、亜熱帯性気候に属す種子島。
平坦で適度な起伏の大地は、日射角度が良く、安納芋に十分な光合成を促します。
また、温暖なものの沖縄・奄美と違い四季があり、冬はそれなりに寒くなります。程よい寒さが肝となり、デンプンを溜め、多くの糖質を作ります。
種子島は、7300年前の鬼界カルデラ大噴火により、砂・泥・礫等が互層した堆積岩に、火山灰土が積もった地層です。
火山灰土は、通気、排水力が高い柔らかな土壌で、土中深くへの根伸を助けます。
縦横に張り巡る根は、多様な養分・ミネラルを吸い上げ、甘味とともに味の深さを備える安納芋を育てます。
■ 作り手 「杉浦農園」 さん(鹿児島県)
9月下旬、収穫の盛りでも、雨天時は収穫しません。翌日カラリと晴れても、まだ収穫しません。
十分に太陽を浴び、土が渇き、水分を放出した頃合を計り、収穫を始めます。
植付後約120日収穫が一般的ですが、当園は、約140日を取り、光合成→デンプン→糖質サイクルを繰り返させます。
一般的なサツマイモより、栽培が難しく、小振りで収量の少ない安納芋。
更に表皮が薄く、軽く引っ掻いただけでも破れてしまい、収穫・貯蔵に神経を使います。
尚、傷ついた時に分泌される白液を「ヤラピン」と呼び、蜜になる糖脂質です。癌抑制、整腸作用、コレステロール吸収抑制等の効果があるとされます。
収穫した安納芋は、約1ヶ月の貯蔵熟成を経て、出荷します。
貯蔵により、安納芋から二酸化炭素が放出され、デンプンが糖質に変わり、甘味が引き出されます。
高糖度なもののカロリーは他芋より低く、食物繊維は多く、ビタミンCはリンゴの10倍以上、ミネラルも豊富なお芋です。