商品詳細|天然山菜 ぎぼうし
長い冬を耐え、雪解けとともに一斉に芽吹く山形県最北の春。「雪国山菜は、とびきり美味い」と言われます。
雪下は、温度:-0.1~0.3℃、湿度:95~100%で一定に保たれ、寒さに耐える「糖」を蓄え、甘くなります。
また、雪により病気・虫から守られ、(アクを濃くする)護身の必要がなく、雑味・アクの少ない雪国山菜が育ちます。
深山の湿地や渓沿い斜面に、美しく鮮やかに自生する「ギボウシ」、東北地方では古くから親しまれてきました。
アクは全くなく、サクッとした歯応えで、少しネギに似た軽いぬめりが、魅力の山菜です。
食し方:クセがなくどんな料理にしても美味しいです。お浸し、浅漬け、胡麻和え、サラダ、天ぷら、炒めもの等。
山菜は、入山・採取のその日に発送します(原則、毎週水曜日・日曜日)。
悪天候で入山できない時、天然のため採取できない時等、発送までに時間を要す場合がございます。
また、細心の注意を払い、梱包致しますが、稀に山のおじゃま虫が混入する場合もあります。天然食材であり、何卒ご了承頂けましたら幸いです。
「この地の山を、私以上に知っている者は居ないと思う。」
山形県最北の山を知り尽くす名人が、山に分け入り、山に芽吹く恵みを摘んで参ります。上図が凡その採集時期です。
尚、自然の中で育つ山菜は、天候に生育が大きく依存します。芽が出た途端、早々に終了してしまう山菜もあります。予めご了承ください。
苦味とは、七草・山菜と言った春野菜のこと。冬眠から覚めた熊は、先ず「ふきのとう」を口にすると言います。
山菜の苦味・えぐ味(ポリフェノール)が新陳代謝を高め、毒素・老廃物を排出し、体を目覚めさせます。
今、本来の旬以外の時期でも食せますが、体内サイクルに刻まれた季節に従い、その時々の旬を楽しんで頂けたら嬉しいです。
■ 作り手 「春夏秋冬真室川」 さん(山形県)
町域大部分を森林が占める内陸の山間、山形県真室川町。
GW近くまで雪が残り、積雪は3mを超えます。山菜名人のご自宅も、茅葺き屋根が覆い、零下10度に及ぶ冬を凌ぎます。
アクの少ない山菜を生む豪雪、サケ・マスが遡上する清流、なめこ生産日本一を育む濃霧、この地で生まれた伝承野菜は、20種を超え、自然と生きる営みが色濃く残ります。
5月中旬、山菜採りに同行するも…「そこ、こごみ!ほら、うど!」、言われないと全く気づかない(苦笑)
葉裏に隠れる山菜なんて、まず見つけられない。どの山のどこに何があり、いつ行けば何が採れるのか。
闇雲に山に入っても、山を知っていないと、山菜は見つけられない。蓄積された経験と知識、そして体力、山人の凄さを見せつけられた同行でした。
真室川町は、はっきりした四季の移ろいがあります。山菜は、雪下で太く瑞々しく、甘味を蓄えながら、春を待ちます。
雪解けが始まると、動物たちは動き始め、植物たちは一斉に芽吹き、花を咲かせます。
採り方もルールがあり、全てを採らず、山がどんな姿になっていくか、翌年以降を考え採ります。山と生き、山の恵みを後世へ繋げていく知恵があります。