商品詳細|紅甘夏 秀品
甘夏は甘夏でも、紅甘夏は、一般の甘夏より少し小振りな容姿です。
甘夏に比べ、鮮やかな橙色の果皮と果肉で、艶があり、酸抜けが早く、若干糖度が高い特長を有します。
スッキリ爽やかで、果汁をたっぷり含む一粒一粒が弾け、酸っぱく、ほんのり甘く、仄かな苦味も、感じられます。
寒さに弱い甘夏は、一般に冬前に収穫しますが、鹿児島県では、木成りのまま越年できます。
1月中旬頃に収穫し、1ヶ月以上貯蔵の後、出荷に至ります。酸が抜ける過程で、味わいの変化が楽しめます。
・3月:外観良く、ジャムや果皮調理に適し、酸味の強い時期です。
・4月:酸味が徐々に抜け、甘酸っぱく、一番美味しい頃です。
・5月:酸味がより抜けて、食べやすく、円やかな味わい時期です。
鹿児島県出水は、知名度が低いものの、南国太陽を存分に浴び、優れた柑橘を産する地域です。
17℃を超える平均気温(和歌山県有田、愛媛県八幡浜とも16℃台)を有し、不知火海ミネラルが偏西風で運び込まれます。
加えて、柑橘栽培に適す腐食質赤土の水捌け良い山麓傾斜地で、有機肥料と減農薬土壌から、甘く濃い柑橘が育ちます。
果皮や薄皮に厚みがあって、包丁を要し、種もありますが、多くの栄養素を持つ健康果実です。
果皮とジョウノウ膜(薄皮)は、毛細血管を強くする、ルチン・オーラプテン・食物繊維を豊富に有します。
果肉は、ビタミンC・クエン酸・ビタミンB1を含み、胃を和ませ、食欲増進し、疲労回復、風邪予防にも効果的です。
■ 作り手 「真鍋果樹園」 さん(鹿児島県)
熊本県に接す鹿児島県北西部、不知火海に面し、矢筈岳の山麓傾斜地に柑橘畑を構えます。
出水以北の土壌は、腐食質赤土。ここより南は、火山灰土で柑橘栽培に適さず、多雨も重なり味が薄くなりがちです。
北は、九州一の柑橘王国・熊本ですが、気温が少し低く、酸が強くなりがちで、まさに柑橘栽培のスイートスポット。出水は、濃い密度と甘味を育てます。
甘夏は、寒害を受けると苦味を増し、果肉がパサつきやすく、本州や九州北部では、冬前に収穫を終えます。
しかし、温暖な鹿児島県では、木成りのまま年が越せて、糖の蓄積を助けます。
1月中旬頃から収穫を始め、1ヶ月以上の貯蔵期間を経て、2月下旬頃から発送を開始します。
夏みかん(起源:江戸時代中期の山口県) → 甘夏(変異:大分県) → 紅甘夏(変異:鹿児島県)。
山口県長門市で生まれた「夏みかん」から、「甘夏」が生まれ、さらに鹿児島県阿久根市で、突然変異で誕生しました。
開花から出荷まで丸っと約1年。長時間を要しますが、爽やかな酸味と甘味が喉を潤し、初夏まで楽しめる紅甘夏です。