商品詳細|原木なめこ ひらき
普段見るナメコと、別のキノコにさえ感じられるほど、違いが一目で分かると思います。
大きく、色濃く、透明感に溢れる分厚い光沢ゼリーの皮膜が、傘を覆います。
香り立つ野性的な匂い、多量かつ強粘なヌメリ、歯切れ良い食感と食べ応え、深山の恵みを得た原木ナメコです。
山形県最北部で秋田県に接し、町域の大部分を森林が占め、林業の町として栄えた真室川町。
真室川町から、県境を越え秋田県湯沢市に至る地域は、日本有数の豪雪地で、一年中の高い湿度を有します。
高い湿度は、ナメコ生育に適し、菌糸繁殖を活発化させます。「原木ナメコのふるさと」と称され、古くから盛んに栽培が行われる真室川町です。
ナメコは、気象条件が揃う9月末頃から発生し始め、積雪が始まる11月中旬頃に終了します。
しかし天候に敏感で、少雨であったり高気温が続いたりすると、最盛期であっても忽然と姿を消します。
収穫量や時期は、年により変化が大きく、神様の思し召し次第。ご不便をお掛け致す可能性もございますが、難しい食材だからこそ、極上の味わいがあります。
「食感のつぼみ、味のひらき」と言われる、原木ナメコ。
神秘的な濃い山の味と強粘なヌメリ、天然と殆ど遜色ない、この時期だけの採れたて秋の味覚です。
梱包時、大きな木屑・枯葉・土等を除きますが、多少付いています。調理前に洗い流して下さい。また、山のおじゃま虫が顔を出す場合も稀にあります。自然の食材であり、何卒ご了承頂けましたら幸いです。
■ 作り手 「真室川きのこ本舗」 さん(山形県)
10月初旬、シトシトと雨が続く頃、宝石のような輝きを放つ、ナメコの季節が始まります。
無農薬、無肥料、自然の力のみで育ち、極めて天然に近い食味を有す、山形県真室川町産原木ナメコです。
まだ暗い早朝から山に入り、収穫を始めます。色合い、傘の開き具合、密集度等を勘案しながら摘み取ります。
原木ナメコは、山から切り出したブナ、トチ、サクラ等の丸太を深山に並べ、菌を植え付けます。
約2年間寝かせ迎えた秋、丸太内部に菌糸が巡ると、雨雷や低温等を引き金に、一斉に発生を始めます。
成長度を見て、傘・軸を傷めないよう(特に傘の開いたナメコは弱く)、原木と接す石突にのみ力を加え収穫します。
午前9時頃、収穫を終え枯葉等を取り除き、一つ一つ「開き具合」に応じて選別します。
昼時を越える作業は、労力を要し、年々作り手も減少していますが、真室川産ナメコは、ヌメリの強さが違います。
積雪下で甘味を蓄え、豊富な雨と高い湿度を吸い、軸・傘・ヒダに付く粘膜量が抜群に多い、極上ナメコが育ちます。