商品詳細|蜂蜜 時田養蜂
採蜜地は、清流山国川が造る美しい奇峰と渓谷を有し、日本三大奇勝に指される景勝地、耶馬溪(やばけい)。
定置養蜂で丸1年じっくり育てたミツバチ達が、豊かな山林に育まれた花蜜を集め、自ら熟成させた自然の恵みです。
ミツバチには、化学薬品等抗生物質を与えず育て、加糖・精製は一切行なわず、蜂から自然からそのままをいただく100%天然の純粋蜂蜜です。
ミツバチは、花蜜を集め、巣へ持ち帰り(この時点では糖度10-20度)、体内酵素で分解し、羽ばたいて水分を飛ばし、糖度約80度へ濃縮させていきます。
長い時間を費やし濃縮を終えると、自ら分泌する蜜ろうで巣房に蓋(蜜蓋)をします。
採蜜時、蜜蓋を切り落す作業や、蜜蓋に蜂蜜が付着し低い歩留り等、生産的でないものの、高い糖度を有す最高級蜂蜜が得られます。
採蜜作業は、蜜蓋を取り除いた巣枠を「遠心分離機」で回して、蜂蜜を搾ります。
搾り出された蜂蜜は、粘度が高く、濾過工程に時間を要しますが、加熱せず濾過を行います。
瓶内に白い気泡が残る場合がありますが、天然酵素が生きる証拠です。ミツバチが野山を飛び回り集めた努力の結晶、気持ちを込めて瓶詰めし発送します。
■ 作り手 「時田養蜂」 さん(大分県)
福岡県と県境を分ける英彦山系を源流とし、豊前海(瀬戸内海)へ注ぐ清流、山国川。
流域は、一目八景、飛猿千壺峡、競秀峰、青の洞門等、自然の奇岩が連なる美しい景観が広がり、黒田官兵衛や福沢諭吉ゆかりの中津市街へ流れます。
巣箱は、中津から三光、耶馬渓へ至る山国川流域の蜜源に設置し、清流に育まれた山花からいただく蜂蜜です。
「寒さに弱いミツバチをいかに越冬させ、翌年の蜂群をつくるか」養蜂家の大きなテーマです。
健康に越冬したミツバチは強く、優秀な遺伝子を持ち、繁殖力が高く、翌春に無数のミツバチ群へ育ちます。
越冬に備え貯蜜を残し、天然花粉を給餌し、防寒対策を施し、箱内でミツバチ達が寄り添い暖がとれるよう、1万匹以上の群れを保ち、冬を迎えます。
梅花の頃、1段目の巣箱で女王蜂が卵を産み始め、蜂群の成長に合わせ2段目を設け、貯蜜専用巣箱を作ります。
1段目と2段目の境は、働き蜂だけが通れ、体躯の大きい女王蜂が通れない「隔王板」で区切ります。
育児箱と貯蜜箱を分ける理由は、糖度が高く透き通り、雑味のない蜂蜜を得るためです(蜂卵や幼蜂を育てる女王蜂の居る育児箱の蜂蜜は、糖度が低く濁ります)。
最盛期の初夏、蜂群が勢いを増し、2段目の貯蜜箱が一杯になると、さらにもう1段の貯蜜箱を設けます。
3段まで積み上げる巣箱にこだわり、濃く濃縮した蜂蜜に仕上げていきます。
女王蜂の産卵が盛んで、働き蜂が無数に育ち、花蜜採集が活発な証拠であり、香り高く、長く残る雑味のない余韻を感じていただけたら幸いです。