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食の図鑑【ブルーベリー】






目次




ブルーベリーとは?


ブルーベリーは北米原産の果実


ブルーベリーは、ツツジ科に属する北米原産の低木性果樹です。
綺麗な青紫色であることが由来となり、「ブルーベリー」と名付けられた甘酸っぱい果実。日本でブルーベリーが浸透し始めたのは、健康意識が高まった1980年代後半からのことで、比較的日本では新しい果実です。

ブルーベリーといえば、「眼に良い」とされるアントシアニンが有名ですが、栄養成分としては、他にもビタミン・ミネラル・食物繊維などが豊富に詰まっています。




ブルーベリーの小さな果実に秘められた力


ブルーベリー果実は、古くから北米で食べられ、病気を予防し、疲れを回復させる効果があったことが、インディアンの間では知られていました。冬は乾燥果実にして、ビタミンC欠乏を防いでいたともいわれています。
甘酸っぱい小さな果実に秘められた老化防止や抗酸化作用の力は、果物の中でトップクラス!現代人に不足しがちな栄養素を補うには最適な果物です。

「果物の皮をむくのが面倒」と、果物を好まない方もいますが、ブルーベリーは果芯部がなく、種は小さく、無農薬での栽培も可能であるため、生のまま丸ごと食べられる手間いらずの健康食品なのです。




ブルーベリーの歴史


移民にとって “命の恩人” となったブルーベリー


古くからネイティブアメリカン (インディアン) の食生活に、ブルーベリーは欠かせない果実でした。ビタミン類の摂取源として、生や乾燥をさせて食べていました。
17世紀初め、ヨーロッパからアメリカに移住してきた人々が、インディアンから分けてもらったブルーベリーの乾燥果実やシロップを食べたのが始まりとされています。
移住民は、分けてもらった野生種のブルーベリーのおかげで、「冬の厳しい寒さと飢えから、生き延びることができた」と言い伝えられ、アメリカでブルーベリーは “命の恩人” と呼ばれています。




米軍隊への供給がブルーベリーを広めはじめた


その後、野生種のブルーベリーは、食用の果実として広まっていきます。

19世紀半ばには、ブルーベリーが、アメリカ軍隊に供給され始めたことをきっかけに、商品として売買の対象となりました。自由採集されていた野生種のブルーベリーの管理が始まり、栽培が進められ、商品としての需要が高まっていきました。




英空軍パイロットが世界中にブルーベリーの名を広めることに!


世界中にブルーベリーの名が広く知れ渡るようになったのは、第2次世界大戦中の出来事がきっかけでした。
毎日食べるほどブルーベリージャムが大好物だったイギリス空軍のパイロットが、夜間飛行の最中に「薄明かりの中でも、はっきり周りの景色が見えた」と証言したことが有名になりました。
そこで、イタリアやフランスでブルーベリーの機能性の研究が始まったといいます。研究を進めるうちに、ブルーベリーに含まれる「アントシアニン色素」が眼の働きを助ける効果があるということが分かりました。




日本でのブルーベリーは導入がされたものの…


ブルーベリーが日本に初めてやってきたのは、1951年のことです。
農林省 (当時) の北海道試験場に、アメリカのマサチューセッツ州からハイブッシュ種が導入され、1962年にアメリカのジョージア州からラビットアイ種が導入されました。
しかし、日本での栽培はあまり広がらず、導入から25年目 (1976年) にしてようやく、全国の栽培面積が1ヘクタールになったといわれます。




高まる健康意識をきっかけに状況一変!


急激な変化を見せたのは、1980年代後半からでした。
消費者の食に対する健康意識の高まりや、アントシアニン色素のもつパワーがワインブームなどで認知されたことが理由といわれています。
全国の栽培面積は、1992年には約180ヘクタール。2000年には約300ヘクタール、生産量は1トンに達しました。2006年には700ヘクタールを超え、現在では北海道から九州まで栽培が行われています。




ブルーベリーの種類


ブルーベリーの品種は200種以上とも


ブルーベリーには200種類以上もの品種が存在するといわれています。
大別すると、野生種ブルーベリーと、栽培種ブルーベリーの2品種。

野生種ブルーベリーはローブッシュ系、栽培種ブルーベリーはハイブッシュ系を主に指します。日本では、ブルーベリーの大半が栽培種系のブルーベリーで、野生種系のブルーベリーはほとんど見ることができません。
また、栽培種ブルーベリーは、北部ハイブッシュ系・南部ハイブッシュ系・ラビットアイ系に別れ、各々に多くの品種が存在します。




生産量1位は長野県!でも4割が輸入ブルーベリー


世界のブルーベリー生産量は、原産地であるアメリカが1位 (21万トン)
で、世界の半分以上を占めます。2位のカナダを含めると北米大陸だけで世界の約85%を生産します。
対して、日本のブルーベリー生産量の1位は長野県で、以下群馬県、茨城県と続きます。現在、北海道から鹿児島まで全国で広く生産され、大きく、関東以北では北部ハイブッシュ系が、関東以西では南部ハイブッシュ系・ラビットアイ系の品種が主に栽培されています。
日本国内産の総収穫量は、約2,200t (2011年) であり、輸入がアメリカ・チリを中心に約1,800tと、4割を輸入に頼っています。




ブルーベリー果樹の低温要求期間とは?


ブルーベリー樹は、10月になると紅葉が始まり、落葉する果樹です。
落葉果樹は、一定の低温期間を経過していなければならず、低温要求量を満たしていないと、発芽が悪く、開花も遅れ、結実不良などを起します。
【 ブルーベリー樹の系統別年間低温 (摂氏7.2℃以下) 要求量 】
・北部ハイブッシュ系品種:800〜1200時間程度
・南部ハイブッシュ系品種:150〜800時間程度
・ラビットアイ系品種:300〜600時間程度
このため、涼しい地域では、北部ハイブッシュ系が適し、暖かい地域では、南部ハイブッシュ系・ラビットアイ系が適していることになります。




北部ハイブッシュ系品種


寒冷地での栽培に適した系統です。

早生で(6月中旬〜8月中旬)、果実が大きく、香味・甘味・酸味のバランスが良く、肉質が柔らかい特徴があります。生で食べられることが多い品質の高い主流系統です。
日本では、北海道・東北・本州中部の高地で栽培されています。




南部ハイブッシュ系品種


温暖地での栽培に適した系統です。

北部ハイブッシュ系の優れた果実品質と暖地での栽培を主眼として、1970年代半ばに開発された新しい品種です。早生で、品質は北部ハイブッシュに近く、甘味・酸味のバランスに優れた特徴を持ちます。
関東以西で栽培されています。




ラビットアイ系品種


温暖地での栽培に適した系統です。

晩生で(8月中旬〜9月下旬)、果実は中程度の大きさです。土壌適応・耐暑・耐乾に強く、甘味が高い特徴があります。熟す前の果実の色が、ウサギの目のように赤みがかっていたことから、この名が付きました。
栽培地は、南部ハイブッシュ系と同様で、関東以西の温暖地で栽培されています。




ブルーベリーの栄養素


ブルーベリーといえばアントシアニン


ブルーベリーには、ビタミンB群・C・E・カリウム・食物繊維など、類まれな栄養成分を持っています。
・ビタミン (ビタミンB1・B2・B6・C・D・E・K・カロテン・ナイアシン・葉酸・パントテン酸・ビオチンなど)
・ミネラル (カリウム・カルシウム・リン・亜鉛・鉄・銅・マンガンなど)
特に、ブルーベリーに含まれるアントシアニンは、眼機能の改善に効果を発揮します。さらに、ビタミンEの50倍もの抗酸化作用があり、ガン・心筋梗塞・脳卒中・老化などの予防に効果があるとされています。目に、身体に、青紫色の小さな果実には、大きな健康パワーが秘められているのです。




ミネラルは亜鉛とマンガンが主力栄養素


ブルーベリーの果実において特徴的なのは、ミネラルの亜鉛・マンガンが多いことです。この2つは他のベリー類に比べ、特に多く含まれています。
亜鉛は、体内ミネラルで鉄の次に多いといわれています。細胞分裂・タンパク質合成・育毛・精力アップなどの働きをしてくれます。マンガンは、骨の形成・新陳代謝・活性酸素除去などの働きをしてくれます。

また、ブルーベリーのカロリーは、100g当たり約60キロカロリーと、とても低いのが特徴の果実です。




ブルーベリーの効能効果


抗酸化作用の効果


ガン・糖尿病・脳卒中・動脈硬化などの生活習慣病は、活性酸素が高い確率で関与しているといわれています。活性酸素は、紫外線・喫煙・ストレスなどから発生し、細胞・血管などにダメージを与えます。
生活習慣病は、抗酸化作用の強い食品によって予防できることが近年の研究によって明らかにされています。ブルーベリーに含まれているデルフィニジン・シアニジンというアントシアニンは、活性酸素を除去する働きが特に強いことが分かっています。
また、アメリカ・ボストン米国農水省研究所は、「果物40種や野菜と比較しブルーベリーが抗酸化作用に関してNo.1ランクである」と発表しました。




アンチエイジング!老化の予防効果


アントシアニン研究では、さらに、前述の米国農水省研究所で、「ブルーベリーを研究用ラットに与えたところ、老化による精神能力低下が、緩慢になった」と発表もしています。
また、抗酸化力が強いといわれるビタミンEも豊富に含まれており、ブルーベリーの高い抗酸化作用で、アンチエイジング効果を期待できます。




目に効く!視機能の改善効果


ブルーベリーが目に良いということは有名です。
ブルーベリーに含まれる “アントシアニン色素” が、視機能を改善することが分かっています。
目は、ロドプシンというたんぱく質が分解・再合成を繰り返すことで “見える” ということになるのですが、疲れや加齢によってロドプシンは、再合成の能力が低下していきます。ここで、アントシアニンが登場し、再合成を助けるのです。
ブルーベリーには、15種類ものアントシアニンが含まれるといわれており、かすみ・ぼやけ・しょぼつきなどの予防・改善する働きがあります。




豊富な食物繊維でお腹すっきり!整腸効果


実は、ブルーベリーは食物繊維も豊富に含みます。
そもそも果実は、食物繊維を多く持っていますが、中でも多いといわれているバナナの約2倍に相当し、キウイフルーツ・イチゴと比べても、多く含まれています。
1日の食物繊維の目標摂取量は、25gとされており、100gのブルーベリー果実を摂取すると、目標摂取量の約20%が摂取できることになります。ブルーベリーは種子も果皮も一緒に食べられる果実です。無駄なく・余すことなく、果実に含まれる食物繊維を摂れます。




逆もまたしかり!下痢の改善効果


また、便秘解消に効果的だけでなく、下痢の改善にも効果があります。
ブルーベリー果実には、ポリフェノールの一種であるタンニンと水溶性食物繊維のペクチンが含まれています。
タンニンは荒れた腸の粘膜を保護し、ペクチンは便の水分を吸収し、硬さを調整してくれる機能があります。お腹がゆるい時も、ブルーベリーは良いのです。
スウェーデンでは、乾燥させたブルーベリーのスープが、子供の下痢の治療に使われています。




利尿促進!膀胱炎・尿道炎の予防効果


ブルーベリーには、尿路・膀胱機能を正常に保たせる作用もあるとされています。
尿は、健康なときは弱酸性ですが、アルカリ性になると細菌が繁殖しやすくなります。クランベリーにも多く含まれているキナ酸は、利尿を促し、尿を弱酸性に保ち、細菌の繁殖を抑える働きがあり、膀胱炎・尿道炎 (尿路感染症) の予防に効果があるとされています。




ブルーベリーの選び方・食べ方・保存の方法


ブルーベリーの見分け方 (選び方)


果皮がしっかりと張っていて、果皮の色は濃く鮮やかな青紫色で、比較的大粒のブルーベリーが良いとされています。粒は小さいほどポリフェノールは多いものの、渋みが強く感じるようになります。

また、表面に白い粉 (ブルームといいます) が噴いたような感じで付いているブルーベリーが、特に新鮮です。ブルームは鮮度を保つ働きがあるため、食べる直前まで洗い落とさない方が良いといわれています。ちなみに、果実はブルームごと食べて大丈夫です。




ブルーベリーの食べ方


生のブルーベリー果実は、一粒ずつ食べるよりも3〜5粒くらいをまとめて口に入れると美味しく食べられます。
未熟果 (酸っぱいことが多い) ・過熟果 (若干酸味が抜けた感じ) ・食べ頃の果実の味が混ざり、口の中で酸味・甘味のバランスが取れるからです。
ブルーベリーは果芯部がなく、種は小さく、無農薬栽培も可能であるため、安心して丸ごと食べられます。




ブルーベリーの保存方法


ブルーベリーは追熟をしない果実です。
このため、時間とともに果皮の色が変化し、風味も落ちていきます。

保存方法は、冷蔵庫に入れ、新鮮なうちになるべく早く食べるようにしてください。また、乾燥しないようパックや、袋に入れてください。
長期にわたって保存したい場合や、食べきれない場合は、ジャムやソースなどに加工するか、冷凍保存すると良いでしょう。




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