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2014年10月 秋田県(とうもろこし)・山形県(お米・蕎麦・ブルーベリー)の生産者を訪ねて



2014年10月、秋田県・山形県の生産現場へ。
生産者を訪ねると、美味しい作物には美味しいなりの理由があることを改めて実感します。収穫という表舞台だけでなく、美味しい作物をつくるための苦労、厳しい冬に備えるための細かな作業、見てきた生産の現場を綴りました。

高橋樹さんを訪ねて《トウモロコシ・リンゴ・梨生産者 秋田県横手市平鹿町》


"生"でも感じる極上の甘味!無農薬・有機栽培トウモロコシ


2014年9月29日(月)、10月1日(水)
ムチムチボディのトウモロコシを見て欲しい!」
B級グルメの “横手やきそば” で有名な秋田県南部の町・横手市。その町並みを見下ろす奥羽山脈丘陵地でトウモロコシ・リンゴ・梨を生産する高橋さんを訪ねました。

「ほれ、食べてみー」と、もぎ取った生のトウモロコシを渡された。「生で食べる?」と思いつつ頬張ると…信じられないほどの甘味が口の中に広がった!

無農薬だから洗わずとも食べられるのだが、生でこれほど甘いとは。一本そのまま食べられそうな勢い!
なんと20度を超える糖度のトウモロコシもあるといいます。もはやメロンよりも甘い!?穀物で…ウソでしょ(笑)
7月中旬〜10月中旬が収穫期で、食べさせていただいたのはシーズン最後のトウモロコシ。来夏には、この極上甘味のトウモロコシを食卓へ届けられたらと思う。


農家仲間との競争が更なる高みのこだわり農作物をつくる


高橋さんは、若手生産者の有志グループを組んでいます。
生産技術を勉強したり、ノウハウを共有したり… こだわり農産物を、工夫を重ねながら作っているといいます。

写真は、その有志グループの仲間、無農薬・有機トマトを作る農家さんへ連れていっていただいた時、虫食いトマト発見の一枚。農薬散布をしていない証拠かな。

「このグループにいると競争意欲が高まり、いい緊張感がある」といいます。「仲間が糖度○度の作物を作ったと聞くと、超えてやる!」と燃えるのだそうです。

「新しい挑戦は、まずほとんど失敗する」といい、「試行錯誤の繰り返しで、どれだけを捨ててきたか…」
でも「食べた方の驚嘆の顔・賞賛の声はこの上ない嬉しさで、これからも高い価値を創り、こだわりを売る挑戦を続けていく」と力強く話された。


こめやかたさんを訪ねて《お米生産者 山形県村山市》


"モッチリ"旨味のコシヒカリを作る杭掛け・天日干し乾燥


2014年10月8日(水)
台風18号の爪痕… 風雨で倒れた杭掛け(天日干し)の直し作業。
コンバインで一斉収穫・脱穀するならば、こんな手間はいらないのだが…、土づくり・肥料づくり・苗づくりと、美味しい米づくりにこだわる坂井さんは、この天日干し乾燥にもこだわりを持っています。

この杭掛けという天日干しは、お米の水分を乾燥機で一気に抜くのではなく、3週間ほどかけてじっくり抜いていく自然乾燥の方法。
「天日干しされたお米は、最後の最後まで生きている、だからモッチリして旨味が凝縮されたお米に仕上がってくれる」といいます。

美味しいお米を作るための労力を厭わず、台風にも動じず育てたこだわりの新米を、早くいただけたらと思う。


積極的に行う農山村の自然・文化・人々の交流・グリーンツーリズム


今年5月から「KOMEYAKATA GUESTHOUSE (こめやかたゲストハウス)」という素泊まり宿も始められた。

コテコテの山形人、若女将・奈緒さんがお出迎えしてくれます。「この地域の美しい自然・文化を感じて欲しい!地元に住まう人・旅する人が気軽に触れ合える場所を作りたい!そして私たちの町・山形県村山を好きになって欲しい!」という想いで始められたそうだ。

田植え・草取り・稲刈り乾燥・枝豆収穫・豆腐つくり…などの農業体験を通して、食の成り立ち・食のありがたみを身体で感じられ、観光地ではない”地元人の山形県”を感じ取ることができると思う。

朝のご飯サービスが付いて一泊2,500円は、お得感十分!この日は、”忍者部屋”という屋根裏改装部屋でぐっすり休ませていただいた。


田中正さんを訪ねて《蕎麦・えごま・お米生産者 山形県最上郡戸沢村》


大きな寒暖差!山からの恵みを存分に浴びた作物をつくる


2014年10月9日(木)
山形県の北部・最上郡戸沢村、標高400mの山間にある蕎麦農家さんの田中正さん。

訪れた時、蕎麦の天日干し作業の真っ最中でした。10月上旬の時期、昼は20℃を超え半袖姿ですが、夜は10℃を平気で下回りストーブが要るほど…寒い。

人間にはとても辛い温度差であるが、登熟期に入った作物にはもってこい!
「昼に光合成してデンプンなどの養分を作り、この養分が『旨味の素』となる。寒暖が少ないと、夜にこの「旨味の素」を呼吸で消費してしまう。ここは、寒さで呼吸が弱まり、「旨味の素」を消費せずに蓄積していくのだ」といいます。
だから甘味のある美味しい作物が生まれるのです。


誰も触っていない水を使う!まるで”うどん”のようなコシ!


田中さんの蕎麦畑からは、秋田県との県境をなす鳥海山がよく見え、景観は抜群に素晴らしい!

そして、この畑より高い場所に民家・農地はない!だから誰も手をつけていない山からの自然の恵み・まざりっ気なしの水がそのまま引けます。

「蕎麦の栽培はお米と同じで、水がとても大事!」といいます。効率が悪い山間の棚田という辺境の地で、良質な水と寒暖差という山の恵みを存分に受けて、品質で勝負する田中さんの蕎麦!

田中さんが手打ちしたお蕎麦を食べさせていただいた。まるで”うどん”のようなコシがあり、蕎麦の旨味がしっかり感じられる、絶品の味わい!
手打ち蕎麦の生麺は、3〜4日ほどの賞味しかないといいます…。でも何とか流通に乗せられたら…。


鈴木農園さんを訪ねて《ブルーベリー生産者 山形県鶴岡市羽黒町》


冬に備えて"雪囲い"の応援作業!想像以上の重労働…


2014年10月10日(金)
酸性土壌・月山伏流水・大きな寒暖差の恩恵を受け、無農薬・有機・大粒ブルーベリーを作る鈴木繁治さんを訪ねました。
本格的な冬に備え、約40日もかける雪囲いが始まった。代表も加わっての大変な力仕事… ちょっと舐めていた。たった30分の作業だけでもう汗だくだ…

雪の多い年は完全に雪の下に隠れてしまうそうな。でも、「雪の中ならば、0℃以下に下がることはない。寒風で痛むこともない」と鈴木さんはいいます。約1000時間(約40日)ほどの低温時期を要するハイブッシュ系ブルーベリーには、「この雪は丁度良い」とも。

雪の重さで潰れないように、枝や新芽を傷つけずに畳んで縛ります。この大変な作業があるからこそ、翌春に勢い良く芽吹くブルーベリーの花や実があるのだろう。


いつも思う、鈴木農園の土は”ふかふか”で気持ちいい!


鈴木農園に来るといつも思うことがあります。
"ふかふかの土"です!足を踏み入れると足がグッと沈み込むような感覚になります。

「苗木を植える際に、根を超える1mの深さで土を撹拌(かくはん)し、通気性のある柔らかい土壌を徹底して作り上げている」といいます。
通常、ブルーベリーの木の根は浅く・デリケートな根毛が多く・伸びにくい。根の発育度合は、養分吸収を左右し、果実の品質に直結します。ふかふかの土壌づくりは必須の作業なのだそうだ。

「柔らかい土壌でのブルーベリーは、奥深くまで根を張り、土中の浸透水を逞しく求める生命力を発揮する」といいます。このため、夏の渇水時の水やりも不要!
だから、糖度が乗った甘くコクのある自慢のブルーベリーに仕上がるのだそうだ。


番外編・芋祭《山形県最上郡真室川町》


最上地方伝承の里芋を掘り上げた笑み!


2014年10月4日(土)
山形県最北部・真室川町森の家さん主催の「芋祭」にて、室町時代から代々受け継がれてきたとされる「甚五右ヱ門芋」という名の里芋を掘り上げた時の一枚。
想像を超える大きさと重量感、嬉しさの笑みがでた!

この「甚五右ヱ門芋」という里芋は、森の家さんが一子相伝で守り続けてきた最上地方伝承の里芋だそうです。「最上伝承野菜」にも認定された、その土地の風土が生みだす地域固有の種。

その味わいは、普通の里芋よりも粘り気が強くて柔らかい。芋祭で提供された”芋煮”の中の「甚五右ヱ門芋」は、口の中で粘りが糸を引くように溶けて崩れ、芋特有の優しい甘味も感じた。存在感も抜群でした。
ついつい3杯もいただいてしまうほどの美味しさ!いつか「むすび」でも取り扱えられたら…。


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