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2014年9月 岡山県(鶏卵)・島根県(いちじく・お米)の生産者を訪ねて



2014年9月、岡山県・島根県の生産の現場へ行ってきました。
お会いさせていただいた方は、鶏卵・トマト・いちじく・梨・芋ジャム・お米・岩ガキ・サザエの生産者たち。皆さん、商品の一つ一つに詰め込んだ想いがあり、こだわりがある。うち3件ですが、訪問を通して、驚いたこと、知ったこと、体験したことなど、綴ってみました。

どんぐり農園を訪ねて《鶏卵生産者・織田忠宜さん 岡山県美作市》


採卵は全て”手作業”!鶏の健康管理が美味しい卵を産む


2014年9月2日(火)
添加剤・遺伝子組み換えなどの飼料は一切使わずに、独自配合の飼料と、中国山地伏流水を飲み水として与えて育てた希少な純国産鶏《もみじ》卵を生産する岡山県美作市の「どんぐり農園」を訪問。採卵した卵の仕分けやパック詰めのお手伝いも兼ねて行ってきました。

どんぐり農園では、産み落とされる卵は全て、”手”で採卵しています。「面倒ではあるが、人手で採卵することで、一羽一羽の健康状態まで把握できている」といいます。

栄養豊富な飼料と水で健康に管理され、良質な純国産鶏《もみじ》が産む卵だからこそ!黄身も卵白もグイっと持ち上がり、まるで”鏡餅”のような段差のある卵に仕上がるのです。


卵の仕分けにも熟練の技!


採卵された卵は、実に様々!普段、スーパーで並んでいる卵を見ていると、どれも均一と思ってしまいがちですが、大きさはもちろん、ザラついた卵、イボのある卵、白っぽい卵、小さなヒビが入った卵など、いろいろな形があって、改めて自然の産物なんだなと感じます。

実際に作業に加わってみると、ヒビの入った卵を見分けるのが実に難しい…。放し飼いの鶏が産んだ卵は、親鶏が温めようと動かしり、お腹に入れたりするから、見えにくい小さなヒビが入りやすいのだそうです。

ヒビが入った卵を一つ一つ取り除くのだが… 毎日何千という卵に触れてこられた従業員さんは、卵を持った瞬間に僅かな感覚の違いでヒビが分かるといいます。しっかり見ながらやっても見落としがちなものを…。どの分野にも熟練の技がちゃんと存在するのですね。


鶏には鶏の階級社会!細かな観察や気配りの上に美味しい卵がある


鶏舎に入らせてもらった時の一枚。ここの鶏たちは、同じ時期に羽化した同世代で、生後200日頃の働き盛り!

この鶏舎の鶏たちの中には、力の階級が出来ているといいます。力の強いボス鶏は、鶏社会の頂点に立ち餌を人一倍食べて更に大きく。一方、力の弱い鶏は、隅っこで小さくなって、餌が食べられず弱っていくのだそうです。

動物なので、野生に近い環境に置くと、自然に秩序が出来上がるそうで、「困ったことに、小さい鶏だけでなく、大きく強い鶏もあまり卵を産んでくれない」といいます。

鶏の状況を早期に見極め、ケージ(一羽ずつの管理)に移行したりするなど、ストレスを取り除き、いかに健康な鶏を育てていくか。
日々の生産者の細かい観察や作業の積み重ねの上に、美味しい卵が食べられることを実感したどんぐり農園でした。


伊藤農園を訪ねて《いちじく生産者・伊藤一男さん 島根県出雲市多伎町》


夜明けとともに始まるイチジク収穫はまさに戦争!


2014年9月5日(金)・6日(土)
減農薬・有機栽培イチジクを生産するエコファーマー認定農家の伊藤農園を訪問。日本海からミネラルを含んだ潮風と、太陽の恵みを存分に浴びた、食味抜群のイチジク《蓬莱柿(ほうらいし)》の収穫応援。

朝6時前、夜明けとともにイチジクの収穫は始まります。収穫開始すぐの頃の笑顔も見える伊藤さん。この後、暑さと収穫量の多さで、徐々に笑顔が消えていくのだが…。

まさにこの収穫は戦争!午前9時までには収穫を終え、その後、大きさ別・熟し具合別にイチジクを仕分けし、さらに生果実用・半干し用・ジャム用・姿煮用に分ける。
選果した生果実用のイチジクは、パックに詰めて出荷の荷造りをし、ジャム用は、急速冷凍庫に入れる。
全く休めない…。正午を廻って14時くらい… ようやく昼食にありつけた。


採れたてを食べる至高のイチジク!


熟れに熟れたイチジクを口一杯に頬張らしてもらった。
殆ど農薬を使っていないから、皮ごと丸かじりできる!トロトロ濃厚で、とんでもなく甘い!白い部分が少なく、甘く赤いイチジク果肉がぎっしりと詰まっている。

ネットリ濃厚な甘さと、プチプチ独特な食感が口の中一杯に広がり、イチジクの概念が180° 変わる!収穫に汗を流し、選果を終えた後の、至福の時間。

伊藤農園で栽培する《蓬莱柿(ほうらいし)》といわれるイチジク品種は、日持ちが悪く、殆ど流通しない希少品種。パックリと開いた熟れたイチジクの場合、翌日には酸化が始まってしまうほどです。

でもほんとに美味い!ギリギリまで樹上で生らし、もぎたてのこの美味しさを是非味わっていただきたい!


地域のため!多伎イチジクのために!


島根県・多伎町にとってのイチジクは、戦前までどこの家庭にも1,2本のイチジクの木が植えられていたほど、古くから地元住民にとって身近な家庭の果樹だったそうです。

昭和40年頃から町を挙げて、水田転作用の作物として本格的に栽培されるようになり、今では、島根ブランドに認定され、”多伎イチジク”として”町の顔”になっています。

しかし、全国的な知名度はまだまだ低い。
「この高い品質の”多伎イチジク”をもっと多くの方に知ってもらいたい!この多伎町をもっと盛り立てていけるようにしていきたいですね!」と伊藤さんは話された。


高梨農園を訪ねて《お米生産者・高梨好隆さん 島根県隠岐郡隠岐の島町》


藻塩米というお米!こんな甘味・弾力のお米があったんだ!


2014年9月9日(火)
本土から、フェリーで「隠岐の島」に渡る。
特殊な農法で作られ、甘味・粘り・独特の食感を持つお米「藻塩米コシヒカリ」を開発された高梨農園・高梨さんを訪問。この日、大地の恵み・海のミネラルがたっぷり詰まったお米の収穫に立ち会わせていただいた。

正直なところ、つい最近まで「藻塩米」というお米の存在を知りませんでした…。
「藻塩米」を初めて食べた時、うわーと声が出るほどの驚きがありました。お米の味の濃さに驚き、時間とともに変化する味に驚き、弾ける食感に驚きました。

甘味がとても強く、一粒一粒の弾力食感が高い!そして、冷めるとその弾力ある食感と甘味が更に際立つ。こんなスゴイお米があるものだと感心しました。


特殊な栽培方法!「藻塩」という天然塩を田に撒いて独特の食感を生み出す


藻塩米の栽培方法は、特殊です!
品種は《コシヒカリ》を使いますが、栽培過程で2回(乳熟期・黄熟期)、田んぼに天然塩「藻塩」を散布し、葉と根の両方から藻塩のミネラルを吸収し、甘味と粘りを高めた独特の食味を実らせた米をいいます。

散布する藻塩は、隠岐の島で採れる海藻(アラメ)と沖合いの海水を、釜で約1週間も煮詰め続けて水分を飛ばした塩で、海藻に溶け込むヨード・マグネシウム・カルシウムなど海のミネラルをいっぱいに含んだ塩です。

そもそも隠岐の島は、海からもたらされる潮風でマグネシウムなど海のミネラルを多く含む土壌であるため、お米の甘味・香味は、さらに増します!
この独特の食感は、他のお米と一線を画し、模倣できないのではと感じたほどでした。


コンバインでの貴重な収穫体験!


高梨さんのご厚意で、コンバインに乗せていただき、お米の収穫を手伝わせてもらった。
(収穫期の繁忙の中で、手伝ったというより、大半は足手まといになってしまったと思うのですが…)

コンバインの操作方法、刈取歯の位置、泥濘での動かし方などを丁寧に教えていただいている頃の一枚!この頃は両手に力が入り、ぎこちない…(笑)

いざ刈取りへ!そして無事に刈取りできました。

貴重な体験をさせていただき、感謝の一言です。次は、人手の要る田植えの時期に来れたらと思っています。


終わりに



今回の岡山県・島根県の「仕入れの旅」では、他にも、岡山県鏡野町の”トマト”、島根県大田市の”芋ジャム”、島根県川本町の”有機JAS認定米”、島根県隠岐の島町の”岩ガキ・サザエ”など…
ビックリする美味しさを数多く体験し、こだわりの食産品を生む生産者に多く出会うことができました。改めて地域には、その土地の風土が生んだ、その土地ならでは食が多く存在していることを肌で感じます。今回見つけた美味しい体験を上手に表現し、皆様にお届けできたらと思っています。



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