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ホーム > 地域むすび隊の素顔 > 山形県 最上郡戸沢村 地域おこし協力隊 小森 智貴 ( こもり ともき ) さん

小森 智貴 ( こもり ともき ) さん

山形県 最上郡戸沢村 地域おこし協力隊


【外から来たからこそ分かる価値がある!持続可能な地域づくりへ!】

神奈川県出身、法政大学では地域づくりのゼミナールに所属し、地域集落と直接関わってきた経験を持つ小森さん。
大学卒業後、山形県最上郡戸沢村に移住し、地域おこし協力隊として、地域のお手伝いとともに、地元生産品の商品化や、生産者・消費者を繋ぐ交流化に尽力をしている。


【海外生活・大学での地域づくりゼミが日本・地域への興味を作った】


父の仕事の関係で、小・中学生時代はインドネシアで生活をしていたという小森さん。
「日本に戻った時、文化や歴史や地理のこと、日本のことをもっと知りたい!と思っていました。大学入学後、長野県のワーキングホリデーで地域への興味が沸いて、地域づくりのゼミナールを専攻しました」という。

ゼミでは、役所・地元住民・農家さんと関わり、限界集落の地域活性をテーマにしていたそうだ。「かぼちゃ名産の地域ではハロウィンパーティを、学園祭では地域産品出店を、かかし作りや川柳大会なども催していました」

「一時的ではありましたが、新しい刺激に、地域の方々が元気に笑う姿を見るのは本当に気持ち良かった」と振り返る。将来は人のため、地域のためにお手伝いをする仕事をしていきたいとこの時思ったそうだ。

【人口減少・高齢化・産業衰退、現実を知るとやっぱり苦しい…でも!】


現在、小森さんは、県北部の最上郡戸沢村で、村おこしに奔走している。村の中央を最上川が西進し、古くは庄内・最上地方を結ぶ舟運の要として栄えた地である。

今も ”最上川舟下り” など観光産業が中心ではあるが、農業の1次産業就労者は村全体の3割を占める (2012年全国平均3.8%)。ここ15年で、人口は7千人から約5千人へと3割が減り、65歳以上は3割を超える。全産業の生産額も15年前より3割以上も減少した。

1次産業の産品の多くも加工を加えていないため、収益率も低い。「でもここは、良質の水や澄んだ空気、作物を甘く育てる大きな寒暖差もあります。人もすごく面倒見がよくて、人情も深いです。縁あってこの地に来た自分の足跡を、しっかりと残せるような貢献をしていきたいです」と小森さんはいう。

【外から来た人間だからこそ気づく価値がある】


小森さんは、地元観光の振興、花壇活動、写真展、農産物の情報発信・商品化、民間業者・NPOとの協同事業、首都圏への商品販売などの業務に従事している。

地域内で活動していく中で、よく思うことがあるという。
「地元では当たり前のように享受されてきたものでも、傍から見れば価値のあるものがたくさんあるんです」とのことだそうだ。

「この地域は、山と川から恵みがあり、自然と共存した営みが色濃く残っています。米・山菜・15cmにもなる大玉パプリカ・おかひじき・伝承野菜の角川カブなど、地域独特の産品も多いです。江戸時代から続く林の植伐サイクルに沿った焼畑農業も存在しています。誇れる地元の魅力を、地元の人たちと発信し、地域内外の人たちに歓迎されるようにしていきたいですね」という。

【生産者と消費者をつなげたい】


安心安全の地元産農作物を知ってほしい!と生産者と消費者を繋ぐ、交流ツアーを始められた小森さん。

「『ここの野菜は美味しい!』そう交流ツアー参加者の方から言われて気分を良くした農家さんが、楽しそうに苦労話などをする姿を目にしました。次はこんな風にしていきたいとこれからの話も始まりました。いつの間にか『個人的に遊びに来てよ』とまで言っていました。『次は冬だね!山菜採りも面白いかも!』『友達連れてきていいですか?』と異様な盛り上がりになっていました」と交流ツアーの出来事を笑顔で話された。

「農家さんも丹精を込めているからこそ、食してくれる方の顔を知りたいと思っているんです。作る励みにもなっています。お互いに顔をつけ合わせて、交流する大切さを実感しました」と話す。

【将来は地元に持続可能な循環を生み出す仕組みを作りたい】


消費者の側から ”生産者の顔” が見え、生産者の側から “消費者の顔” が見え、長いお付き合いが生まれる ”循環” を作ることが目標という小森さん。

「皆様から多くの言葉をいただきました。『生産者を直に知って、一層美味しく食べることができた』という消費者の声、『こんな人たちに俺の野菜を食べてもらえて嬉しい』という生産者の声など。農産物を通しての素晴らしい出会いが、人の笑顔を作ることを肌で感じています」

「この延長線上に、嫌らしい表現にはなりますが、お金も生んでいかなければと思っています。難しいことと承知していますが、多くの方々に価値を知ってもらい、地域に還元されていく仕組みを作っていきたいですね。心の豊かさは皆さんすごく持っています。あとは少しでも経済的な豊かさがついて来てくれるなら最高です!」
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